【法人必見】レインウェアの名入れ・オリジナルプリントで知っておきたい、後加工プリントの4つのメリット

トキワでは、企業・団体の名称やロゴ等をレインウェアに後加工での印刷を承っています。

暗中時での視認性向上のための「トキロン(反射)プリント」がおすすめですが、本記事ではトキロン(反射)プリントも含めてレインウェアにはどのようなプリント加工ができるのか、レインウェアにプリントを後加工することは、生地やデザインからの別注で企画するオリジナルレインウエアとどのような違いやメリットがあるのか?などを解説します。

作業着のように、レインウェアにも刺繍はできるのか?

刺繍イメージ

一般的な衣料や作業服において、後加工でオリジナル性を出す際に用いられる代表的なものは刺繍加工です。企業・団体の名前やロゴマークの他、デザイン性のあるカラフルな模様も刺繍が可能で、オリジナリティを表現することができます。様々な加工場や製品取り扱い先などで刺繍機械が導入され、刺繍が行われています。

しかし、レインウエアにおいては基本的に刺繍の提案はできません。ここまでレインウエア研究所をお読みいただいた読者の方であれば、お分かりだと思います。刺繍加工は生地に針穴が発生します。その針穴から水が漏れてしまうので、もし、刺繍をするのであれば、刺繍した箇所(針穴)を裏面から防水テープで塞がなくてはなりません。

レインウェアのプリント(名入れ)加工

こうした理由から、レインウエアを後加工によってオリジナル性を出す際には、トキワではプリント加工を提案させて頂いております。

プリント加工にはシルク(インク)プリントとシート転写プリントがありますが、シルクプリントの場合、レインウエア表面に施された撥水が強い為、インクが上手にのらず、時間の経過と共に剥離してしまうことがある為、プリント工場によってはレインウエアへのプリントを敬遠する場合があります。

トキワは長年、プリント加工での納入実績があり、安定した品質を保持する技術のあるプリント工場と契約しておりますので、安心してご相談いただければと思います。

レインウェアのプリント加工の目的

では、そもそもレインウェアにプリント加工するには、どのような目的があるのでしょうか。

大別すると3つの目的があると思います。まず1つは、ユニフォームとして組織・団体の統一感をはかること。これは組織・団体に対する帰属意識や意思統一をはかる意味で大変重要です。

次にプリントの種類によっては、プリントそのものが反射する「トキロンプリント」のような場合、そこへ反射機能がプラスされ、暗中時での視認性向上にも役立ち、安全性に寄与することができます。

最後にキャラクターなどをプリントすることで、オリジナルのキャラクターグッズへと変化し、キャラクターファン好みのグッズとなります。このような3つの目的からレインウエアに後加工でプリントを施します。

プリントの価格算出に必要なこと

プリント加工はレインウエア本体とは別にオプションでのお見積もりとなります。

お見積りにあたっては、まずはお客様のご要望をお伺いし、担当者より最適なプリント方法や商品の選び方についてご案内させていただきます。こちらのフォーム(ヒアリングシート)よりご連絡いただきますとスムーズですのでぜひご活用ください。

お見積りの際には、①位置、②数量、③カラー、④プリント用データの有無、⑤トキロン(反射)プリントの有無、ご要望により⑥反射帯についての情報が必要です。以下に詳しく解説します。

①位置

レインウェアの後加工プリントで、前面と背面にプリントした例
(黄色点線)表面は胸部左側、裏面は背中部分へ会社ロゴをプリントした例

レインウェアのプリント加工は、一般的に表面の胸部左右いずれか、裏面は背中部分にプリントするケースが一般的で、プリントの箇所が1カ所より2カ所、2か所より3カ所と箇所が増えれば増えるほど、その見積もりは割高になります。サイズに関してはご要望をお聞きしながら、トキワからもロスの少ないサイズをご提案させていただきます。

②数量

ご要望のプリント加工は全部で何着か、まずは数量をお聞かせ下さい。

その数量次第で手法を変えたり、また1着より10着、10着より100着、100着より1,000着と数量が増えることにより版代などコストパフォーマンスは上がり、1着当たりのコストを抑えることができます。

③カラー

プリントのカラーを確認させて頂きます。単色(1色)なのか、2色または3色なのか。色数が増えれば増えるほど見積もりは割高になります。また、企業・組織体によっては、指定色などがある場合(CMYK 等)、そのデータをイラストレーターで頂き、ご要望のカラーをより鮮明に表現します。

④データの有無

レインウェアへロゴ画像をプリント:ファミネットアジャスター
ファミネットアジャスター(シルバー)にトキワのキャラクター「トキソラ」をプリントした例

また、ロゴマークやキャラクターの画像などを印刷する際にも、印刷用のデータが必要です。イラストレーター(Adobe Illustrator)のベクター画像形式(AIまたはEPS)でデータをご用意ください。そもそもデータが無い場合や、ラスター画像(JPEGやPNGなど)しかない場合には、別途データ作成のための費用が必要になる場合がございます。

⑤トキロン(反射)プリント

最後に最も事例の多い、「トキロン(反射)プリント」の説明をさせていただきます。
このプリントは暗中時での視認性向上のためおすすめのプリントで、大きく3つのバリエーションがあります。

シルバー反射プリント

トキロン(反射)プリントを、トキワのレインウェアにプリントした例
シルバー反射プリント

トキロンプリントのスタンダードで定番のプリントです。反射輝度も高く、安全性重視の観点から採用事例が最も多いプリントです。

カラー反射プリント

レインウェアにカラー反射プリントした例:ファミネットアジャスター(シルバー)+トキロン(反射)プリント
ファミネット・アジャスター(シルバー)にカラー反射プリントした例

色付きの反射プリントです。コーポレ-トカラーなどをベースに反射輝度をプラスするということで採用されるケースがありますが、残念ながらシルバー反射と比較すると輝度は落ちます。

同色反射プリント

レインウェアに同色反射プリントした例:ファミネットアジャスター(ロイヤルブルー)+トキロン(反射)プリント
ファミネット・アジャスター(ロイヤル)に同色反射プリントした例

ウエア本体と同じ色でプリントする反射プリントです。ウエアと同色の、いわゆる保護色の為、日中にはプリントの存在がはっきりしません。一方で、暗中時には光が当たると反射機能を発揮して、そのプリントは鮮明に光ります。つまり反射プリントの「暗中時における安全性」というそもそもの目的は成立させつつ「日中時にはプリントが目立たない」ことから、現場の方々からとても支持の高いプリント法です。

余談ですが、どうも日中にプリントで社名などが鮮明にされるのも…と、考える方も多いようです(笑)

⑥反射帯

また、ロゴや社名にこだわらず、帯状の「反射帯」をプリントするケースもあります。誘導員や交通整理など、車両・機械による危険の伴う現場では、事故のリスク低減のため、大きく目立つように明るい色の反射帯が採用される事が多いです。

レインウェアの反射帯プリント

生地・デザイン別注 vs プリント後加工、どちらががおすすめ?

オリジナルレインウエアを生地・デザインから別注で企画・制作する場合のデメリット

かつて小ロット生産が可能な国内生産の時代においては、組織や団体のユニフォームやレインウェアをオリジナルデザインで生産する場合には、後加工ではなく裁断した生地に予め社名やロゴマーク等のプリントを施してから縫製・製品化するという手法が多く採用されていました。当時は製造コストの面でも小ロットでの生産が現実的だったので、生地やデザインにこだわりつつ、必要なサイズを必要な量だけ生産することができました。

ところがこんにちレインウエアは、製品を安価で供給できるよう大方海外で生産されており、海外生産の場合には次の4つのデメリット(生産ロット・追加生産・在庫・納期)があります。

生産ロットの問題

まず、海外生産の場合には、一定量がないと生産が出来ないという事情があります。少量・小ロットの生産では、生産や輸送にかかるコストが高くなりコストメリットが小さくなってしまうからです。

追加生産の問題

仮に初回生産で一定量の生産をしたとしても、2回目・3回目のリピートの時にも初回に近い数量で再び生産をしなくてはなりません。「Lだけ50着欲しい」などという細かい対応はできず、再び生産ロットに合わせて、不必要なサイズまで合わせて生産をしなくてはなりません。

在庫問題

生産ロットの都合や追加生産により、不要なサイズや必要量を超える生産を繰り返すうちに、在庫は無情にも倉庫に積み上がっていくという事態にまで発展するようになってしまいました。

納期(リードタイム)

海外生産においては、生産期間に加えて海外から日本への輸送にも期間が必要なため、オリジナル商品の製作を希望してからお手元に届くまでの納期は数ヶ月かかることが多く、今すぐ欲しいといった需要に応えることが難しいです。

これらの課題をクリアできる、既存(定番)レインウエアへのプリント後加工

レインウェアに後加工プリントで、オリジナルのレインウェアを作成

これらの別注オリジナルレインウエアの諸問題を解決する方法として近年トキワでは、トキワの既存(定番)のレインウエアへ、後加工によりプリントをすることでオリジナル化を図っております。

この方法は、これまでのオリジナルレインウエア(OEM)で発生する、生産ロット、追加生産、在庫、納期といった様々な問題を解決可能です。

それはトキワの既存(定番)のレインウエアで対応させて頂きますので、トキワが定期的に生産をしていることから、常備在庫を持っており、お客様のご要望に合わせて必要な数量を必要なタイミングで提供させていただくことができます。つまりお客様に在庫を持っていただくことはありません。これにより、オリジナルレインウエアで発生する在庫リスクの問題は解消することができます。

更に、オリジナルレインウエアの場合には、オーダーから生産まで半年近い納期を要しますが、定番レインウエアへのプリント加工の場合には、数量にもよりますが、1カ月以内で仕上がることから、こまめに迅速に対応できるというメリットもあり、お客様への納入実績も年々増加傾向にあります。

一般的な別注オリジナルレインウェアと後加工プリントの比較

項目別注オリジナル後加工プリント
生産ロット数百〜数千小ロットOK
追加生産初回生産相当必要最低限
在庫お客様負担不要
納期数ヶ月〜半年1ヶ月以内

トキワの定番レインウエア「ファミネットアジャスター」はそのような後加工でプリントができるようなスタンダードなデザインとなっていますので、そのプリント加工により、ユニフォームなど、オリジナルのレインウエアに早変わりです。しかもファミネットアジャスターは、カラー・サイズのバリエーションが豊富なので、ユニフォームには最適です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。レインウエアは表面に撥水加工が施されていることから、業者からもプリントをするのは困難だと言われますが、トキワでは長年、様々なプリントのご要望や案件に対応をして参りました。

ダイバーシティや環境対応・SDGsなど様々な時代のニーズにあわせて最適な方法をご提案いたしますので、何かご不明な点などありましたら、何なりとご相談下さい

また、プリント加工をすることでユニフォームとしての統一感が生まれることや、「トキロン(反射)プリント」を施すことによって、更に視認性が高まり、安全服としての価値も一層高まることになります。事故が増える雨の日、私たちはトキワの「トキロン(反射)プリント」で身の安全を守っていただきたいと心から願っております。

レインウェアへのプリントをご検討の方へヒアリングシート(フォーム)

プリントのお見積りにあたっては、まずはお客様のご要望をお伺いし、担当者より最適なプリント方法や商品の選び方についてご案内させていただきます。こちらのフォーム(ヒアリングシート)よりご連絡いただきますとスムーズですのでぜひご活用ください。

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