近年、気候変動の影響により、ゴルフ場運営における天候リスクが増大しています。夏季の猛暑日の増加に加え、局所的な豪雨の頻発により、屋外で働くスタッフの労働環境は一層厳しさを増しています。
こうした状況下で、ゴルフ場の安定運営とサービス品質の維持のためには、スタッフの安全性と快適性を確保することが不可欠となっています。本記事では、近年のゴルフ業界の動向に目を向けて、ゴルフ場運営における最適なレインウェアのポイントについて考えてみます。
変化する気象状況とゴルフ市場
ゴルフ業界の傾向
ゴルフ業界は、1980年代から1990年代にかけてのゴルフブーム、そしてコロナ禍でのアウトドア需要増からのブーム再燃、またテクノロジーの進化によるインドアゴルフ市場の拡大と、目まぐるしい変化を遂げてまいりました。
全体的には、ゴルフ人口は減少傾向にあり、2022年の推計人口は856万人と、2000年の1332万人から476万人減少しています。またゴルフ場(コース)の数も、2002年の2457コースをピークに、2020年には2209コースまで減少しています。
一方でインドアゴルフ場については、都市部を中心に最新のシミュレーターやVR技術を取り入れた施設の新規オープンが相次いでおり、ここ数年で大きく数を増やしています。ゴルフレッスンとセットになっている施設も多く、未経験者でも通いやすいことから若年層をはじめとしたユーザーの獲得に大きく寄与しているようです。
気候変動・温暖化の影響
屋外ゴルフ場においては、他のスポーツ同様に気候変動や温暖化による影響も顕著になってきています。猛暑で屋外活動を控えるケースや、局所的豪雨の影響を受ける地域も少なくありません。これらの要因により、インドアゴルフ施設へと切り替えるユーザーも増えているようです。
キャディ・コース管理の人手不足
ゴルフ業界もご多分に漏れず、「キャディ」や「コース管理部門」など全体的に人材不足が続いています。朝の始業時間が早いことや土日祝が休みにくいこともあり、求人の難易度が高い構造があります。
こうした状況において、キャディ無しのセルフプレーで運営するコースや、スタッフのシフト制を導入するゴルフ場が年々増えています。また、フロント業務のデジタル化、配膳ロボットや無人芝刈り機の導入などのDXも進められています。
安心して業務を行うためのレインウェア
快適な労働環境の整備は、スタッフの定着率向上において重要な要素です。近年頻発している酷暑や豪雨に対応できるスタッフのユニフォーム整備は欠かせません。特に、雨天時にもストレスが少なくスムーズに顧客サービスを提供するためには、適切なレインウェアが必要です。
ゴルフ場の屋外業務では、「キャディ」、「ポーター」、「コース管理」が代表的です。どの業務においても安全性は欠かせず、また用途に応じて適切な防水性/透湿性のレインウエアを選ぶことで、雨の日でも快適に業務にあたることができます。
トキワでは、長年にわたりゴルフ場スタッフ向けのレインウェアを取り扱っています。ゴルフ場で業務に使う上での大切なポイントと、製品の特徴について解説します。
キャディ向けレインウエア
セルフプレーが増えている昨今ですが、ゴルフプレーにおいて、キャディさんの存在は大変重要です。
コースの形状、グリーンの芝目など、コースを把握したキャディさんからのアドバイスを求めるプレーヤーは多く、またコースレイアウトのアドバイスのみならず、打ったボールを探してくれたり、クラブの出し入れ、ボールやクラブの清掃、カートの運転など、キャディさんの活動は多岐にわたるものがあり、大変心強い存在です。
トキワではそのようなキャディさん向けのレインウエアとして『1982ファミネットアジャスター』をお勧めしています。「ターコイズ」「オレンジ」「イエロー」の3カラー展開、それぞれのカラーにはヘルメットの上から被れる『ビッグフード』も用意して、本体とセットでお求めいただけます。
そのビッグフードの耳元には音が聞こえやすいような工夫がされており、雨の中でのプレーの安全性や円滑なコミュニケーションにも一役買っています。
キャディー向け透湿性レインウエア
また、軽量かつ蒸れにくさをお求めのキャディさんへは、『ファミネットピック(イエロー)』とそのビッグフード(イエロー)がお薦めです。
長時間にわたるラウンド上、軽量であることやムレへの対応として、透湿素材が好まれるという傾向もありますが、とてもデリケートな透湿性素材のお取り扱い方法は、トキワとしても販売する上で、しっかりと説明させていただいています。
コース管理課向けレインウエア
円滑なプレーに欠かせないキャディさんに対し、快適なプレーにおいて重要なのは、常日頃コース全体をメンテナンスしてくれるコース管理課の方々の存在も忘れてはなりません。コースがキレイに整備されているということはプレイヤーにとって、スコアにも影響してくる重要な要素です。
そのようなコース管理課の方々向けに、『1982ファミネットアジャスター』の「ネイビー」、「ターコイズ」を勧めています。特に「ターコイズ」においては、ヘルメットの上から被れるビッグフードの用意があり、ヘルメットを着用する方には本体とセットでお求めいただけます。生地素材にも特長のあるアジャスターは、コースメンテナンスに欠かせない最適なレインウエアとして、大変好評です。
ユニフォームとしてのトキロンプリント
薄暗い時間帯での雨の中の活動は、ゴルフボールが行き交うゴルフ場において、大変危険です。そのため、着用者の存在が分かり易い視認性の高い色が選ばれる傾向にあります。
また、更なる安全性のためには、ロゴやゴルフ場名をレインウエアに、反射機能のあるプリント(トキロンプリント)で施す事例も多々あります。こちらも併せてユニフォームとしてご検討の際、参考にして下さい。
まとめ
レインウエアをユニフォームへ
ゴルフ場には様々なユニフォームがありますが、レインウエアはユニフォームから外れているという例も見受けられます。その理由は、雨の日以外使わないレインウエアまで予算が回らない、あるいは会社(ゴルフ場)の方針として、個人で購入してもらうというゴルフ場さえあります。
しかし、雨の中でのお仕事は労働環境としては過酷で、またゴルフボールが飛んでくる危険性もあります。そのような状況からしても、是非レインウエアもユニフォームとして、その製品選びからしっかりと検討して頂き、快適で安全な労働環境を整備して頂きたいと願っています。
『雨の日快適宣言』、働く方々へ快適な労働環境を提供することが、そのゴルフ場の活性化に繋がり、ステータスが上がる。
「ゴルフ」という素晴らしいスポーツが、いつの時代もたくさんの方々に愛される、そのような時代の到来をトキワは切に願っています。