雨先案内人 防水バッグ(製品番号320)品質検査報告書

新・雨先案内人防水バッグ(品番320)の品質検査報告書です。

なお、新・雨先案内人防水バッグ(品番320)と、弊社のレインウェア(ファミネットアジャスター:品番1982)に採用している防水布は、同等の生地を使用しています。数値ベースで性能をご検討いただく際の参考になれば幸いです。

検査項目について

耐水度:242.7kPs(高水圧法)

耐水度は、JIS L 1092 B法(高水圧法)による試験で、試料に水圧をかけた時どの程度で水が染み出すのかを評価します。昇圧速度 100kPa/minで試験片に水圧をかけていき、水滴が3滴出水した時点の耐水圧を測定します。

馴染みのある低水圧法のmmに変換すると、1kPa=101.972mmですので、今回の試験結果は「24,748mm(約25,000mm)となります。

一般的な傘の生地(約500mm)と比較して、50倍の耐水度があることが分かります。

なお、水圧への耐水性を「耐水性」と呼びます。一般に「防水性」と呼ばれるのは、耐水性(水の通過や浸透に対する抵抗性)と撥水性(水をはじく性質)の総称のことです。

撥水度:3級

※原布3枚それぞれの検査結果ともに3級(小さな水滴状の湿潤)

撥水度(JIS L 1092 スプレー試験)は、約200mmx20mmの試験片を3枚用意。試験装置の漏斗に水250mlを入れて試験片上にスプレーし、スプレー後試験片を台から外し固い物に軽く当て水滴を落とす試験です。

  • 1級:表面全体に湿潤を示すもの
  • 2級:表面の半分に湿潤を示し、小さな個々の湿潤が布を浸透する状態を示すもの
  • 3級:表面に小さな個々の水滴状の湿潤を示すもの
  • 4級:表面に湿潤しないが、小さな水滴の付着を示すもの
  • 5級:表面に湿潤及び水滴の付着がないもの

摩擦堅牢度:4-5級(乾燥・湿潤ともに)

摩擦堅牢度試験(JIS L 0849Ⅱ形)は、重ね着などの衣料品同士のすれ作用による「他への色移りの程度」を評価します。

約2N(200g)の荷重で、100mmの長さを100回往復摩擦して測定します。

一般的な目安値は、乾燥で3-4級以上、湿潤2級以上といわれています(級数が低い=色移りしやすい)。

耐荷重:異常なし

30kgの重りを入れ24時間吊るし下げた後、以上の有無を検査します。

容量:24リットル

検査機関・測定方法によって差が出る場合があります。

持ち手の取付強度:819

取付強度(JIS L 1096 A法 準用)は、鞄の把手や肩ひもの取り付けが、使用中の負荷に対し十分な強度であるかを確認する試験です。

引張試験機で把手部分をつかみ、力がかかる方向またはその逆方向、両方向など様々な方向に100mm/minの速度で引張ることで評価します。

一般的な目安値は200のため、十分な強度があることが分かります。